なまらDEEPな釣り新聞
NO.61
2006.10/11
10月11日。今年は何度訪れたであろう……。椴法華港にやってきた。現地に到着したのは、午前0時半。
到着して、まずビックリしたのは、先端部の変わりよう。
いったい何が起こったんだろう!!
→海面近くの詳細写真←
先週までは、目の高さぐらいまで積まれていたテトラポットが、全く見えない。海面に目を向けると崩れてはるか下に数個が見える程度。どうやら先週末の低気圧の高波で流されたらしい。おそらく
15〜20t程度ある大きなテトラ
が、こんな姿になるとは……。
自然の力は、ホント〜〜〜に恐ろしい。
暗いうちは、ソイ&カジカ狙い半分、カレイ狙い半分で2本ずつ投げてみる。イワシの一匹掛けのせいか、ドンコも来ない。その代わりにアタリすらない状況が続く。『夜はやっぱりパッとしないなぁ』と思ってるうちに、だんだんと周囲が明るくなってきた。
全方向に投げやすくなった先端部だが、取り込みは沈みテトラが見えるので、魚を掛けた後に何処に持ち込むかを事前にチェックする必要がある。釣り場が混みあう時は、横の人と取り込み時の話をしておいた方がスムーズに事が運ぶと思う。
この日は、風が時折とても強く吹く状況。三脚を限界まで低く構えても、飛ばされそうな勢いだった。こういう日は、竿のある場所から離れるのはご法度。海に竿を落としたくないのであれば、脇目も振らず、集中するしかない。
時折、アタリはあるものの魚は揚がらず。崩れたテトラが周りに沈んで流されている可能性もある為、漁船もさすがに先端部をギリギリに横切る事もなかったので、遠投気味に投げてみみたりもしたが、反応はなかった。
昼過ぎに、『今日は丸ボーズかなぁ〜〜』と、諦めたがいちかばちかと、下段に降りてチラッとやってみる事にした。
この時点で半日近くこの場所にいる。
体力も、精神力も限界……。
餌もあまりなかったので、2・3回投げたら、諦めて今日は帰ろうと心に決めていた。
12時半頃、チョイ投げしていた竿に、小さなアタリ。直後に、海中に竿ごと持っていかれそうな強いアタリ。時間帯&アタリの出方から
『ババ』
と確信し、タモを手元に構え、アワセを入れる。竿を立ててリールを巻くが、かなり重い。アブラコのようにビンビンと強く暴れているのが手元に伝わる。
海面近くに浮いて来た。ババガレイだ。海面近くで横方向に10mほど走る。
『絶対に揚げたい』 祈るしかなかった。
慎重にタモを入れ、ネットイン。安堵と震えが入り混じり何とも言えない心境。
55cm、良型ババガレイだ!!!!!!!!!
釣り上げたあとは、茫然自失な時間が続いた。たまたまチカ釣りに来ていた人に撮影してもらった一枚。
→巨ババを喰らう!!←