なまらDEEPな釣り新聞

NO.147

大移動の末…。 一か八かの賭け!!!

2009.6/9



 6月9日。カレイ狙いで 長万部漁港 に出掛けた。現地に到着したのは、午前1時半頃。先端部に向かうと人は居ないのだが、三脚が数個置かれていたが、空いている場所があったので、そこに釣り座を構えた。
ここ数日、東寄りの風が続いたせいか、ウネリが若干あり護岸上に波飛沫が飛んでくる厳しい状況。 もしかしたら釣れるかもと思い、まっ暗闇の中、2本だけ餌を付けて投げてみたが、一切アタリなし。2時間ほど経つと明るくなってきたので、遠近投げ分け本格的に釣りを開始した。



 明るくなるにつれて、海況が少しずつ分かってきた。海は若干濁りが有り海面も泡立ち、流れ藻なんかも浮いていた。 『底荒れも酷そう…』 と思っていたら案の定。投げるたびに、ヒトデに絡まった藻がドッサリ。午前6時過ぎまでやってみたものの、一切アタリ無し。
まだ早い時間だったが、 見切りを付けて納竿。 せっかく遠くまで来たのでと、めぼしい釣り場を回ってみたが、大潮の干潮の時間帯。なにか釣れる雰囲気を感じられず……。  んん〜〜、どうしよう??

この時間に移動して、釣りになるところ…。 という事で、 大移動して椴法華に行こう と、一路車を走らせた。

午前9時前に椴法華に到着。早速、船道側に釣り座を構えて2回戦開始。ここも多分に漏れず、干潮の影響で普段よりも海面がかなり下のほうにあった。釣りの方はと云うと、何度かアタリはあるのだが、魚は乗らない。 何か小魚のような感じもするのだが…。
結局、何も釣ることなく2時間ほど経った後、朝から椴法華に来ていた岩部にもよく来られる中谷氏が、場所を空けてくれるという事になり、先端部に釣り場を移すことにした。



先端部で釣りを開始して1時間ほど経った頃。私の竿に、竿先を揺らす弱いアタリが2度ほどあった。二人でその様子を見ていたので、 『今の、なんだろうね??』 と、注視していたが、その後は竿先に何の反応も無し。道糸を張って魚信を確認してみたがそれでも何の反応も無かった。
10分ほど経って、その竿を巻いてみると……。 重みあり!!
何かは付いているようだったが、何か海藻でも引っ張っているような無反応な重みだった。半分ほど巻いたところで一度、 【ズンッ】 と、差し込むような反応。 『もしかしたら、何か魚が付いているかも…』 と思いつつ、リールを巻いていく。

テトラの数メートル前で魚が浮いた。 マジで! ババガレイだ!!!

慌ててテトラに乗り、中谷氏にタモを渡してもらい取り込み準備。左手に竿を持ち右手にはタモを持つ。うまくロッドとタモを操作しながら、取り込みに備える。 『頼むから、バレないで!!』 と祈りながら、ひとり格闘していたが数分後にようやく取り込み成功。
無謀ともいえる大移動の末に掴んだ一枚。喜びも格別だ!!



その後、1時間半ほど粘ってみたもののお互い疲れもピークに達し、二人で揃って納竿。 久々に顔を見せてくれた本命に感謝しながら…。

秋に比べ魚影の薄いこの時期。インパクトはMAXです!!!